最近、値上がりする物が多く、支出を見直す機会になっている方も多いですよね。
そんな中での先週の出来事です。
先週の新築お打合せでのこと、建築屋さんが数十枚ある書類のクリアファイルを持ってきました。
「これ、全部、業者さんたちからの値上げのお知らせのファックスの束なんです・・」
え?こんなに?
10、20枚どころではない数です。
1枚ずつはわずかの値上げであったとしても、何十枚ともなれば、総額数百万円になるのだろうなと想像出来ます。
続いてるウッドショック
2021年の初旬以降、第三次ウッドショックと言われ、木材価格が高騰していますよね。
2021年夏以降の建築見積にはじわじわ値上げが感じられましたが、2022年春、何件か見積を拝見すると、1割以上、上がってきてきているなと感じます。
例えば、2019年に完成した、約35坪の総額2,000万円の住宅、同じ家を今年作ろうとすると、2,200~2,300万円になります。
企業努力で抑えている会社もあると思いますが、全体的な建物総額の値上がりは避けれないと感じています。
先日の朝の情報番組での住宅ローンの話、長期固定金利がじわじわ上がってきているので、将来的に変動金利が上がるのではないか、ということで、
固定金利への借換(住宅ローンの組み直し)をする方が増えてきている、という話。
そして画面が切り替わり、実際に借換した方の例が紹介されていて、変動金利から固定金利に借換をして、安心しました、という流れになるのかなと思いきや、
変動金利に借換して金利が下がって、メリットでました!、という、何とも「ん?」な話で終わりました。
これってテレビを観た方は、結局どう判断したらいいのって余計混乱しちゃうんじゃないのかなぁと思ってしまいます。
実際の住宅ローン金利の話
2023年1月の全期間固定住宅ローン「フラット35」の金利は1.52%(20年以内)です。
2022年に入り、1.30%→1.35%→1.43%→1.44%と上がってきて、1月と5月の差は0.18%です。
0.18%の差が与える影響がどのくらいのものかですが、借入金額3,000万円、35年返済で、
1月と5月の総支払額の差は109万円です。例えば、建売住宅を買うのに、数ヶ月迷っていた、
または何らかの事情があった等で、1月に融資実行せずに、5月に実行したとなると、総支払額で109万円も違ってくることになります。
何ともガッカリな差ですが、将来の金利はわからないので仕方ない部分でもあります。
では銀行の金利はどうなの?と言うと、5月、一部の金融機関で固定金利選択型の金利が上がっています。
建築価格の高騰、住宅ローン金利の上昇、どちらも重なってしまうとかなりの痛手です。
よりしっかりした資金計画が必要
家を建てるタイミングっていつなのか、正直、人それぞれですよね。
増税、補助、金利の上下と住宅購入を検討するタイミングはありますが、お子さんの入学などで検討する方の方が弊社のお客様では多いかなと思います。
お子さんの入学などのタイミングの時に使える補助金があればすべて使うし、その方に合った住宅ローンを選択すればいいと私は思います。
建てるタイミングを狙っている人ほどもっと良いタイミングがあるはずだと思い、踏み切れずに年月が経ってしまうものかもしれません。
住宅価格高騰などなど、心配になってしまう情報もありますが、自分たちのお金の設計において、いつ、いくらの予算で家を持つのかはとても重要です。
自分たちのお金の将来設計を無視して、住宅購入にお金を掛けることは、他の支出や生活に影響を与えることになり、金利上昇よりも住宅価格高騰よりも最も恐ろしいことです。
こんな今だからこそ、しっかりお金の計画をして、住宅購入をしましょうね。マイホーム予算診断をご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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