最近、話題になっているNISA(少額投資非課税制度)の普及率の地域差。金融庁が初めて公開した都道府県別のNISA口座開設率を見ると、東京都など大都市圏で高く、地方では低い傾向が明確に出ています

全国平均は約25%ほどですが、東京都は30%超あるのに対し、青森や岩手などでは15%台と大きな差が出ているのです。これは単なる数字の違いではなく、「NISAを取り巻く行動スタイルの違い」を物語っています。

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なぜ都市部でNISAが普及しやすいのか?

都市部では…

  • スマホやネット証券でサクッとNISA口座を作る層が多い
  • 情報リテラシーや金融リテラシーが比較的高い
  • 働き方・生活動線がオンラインに親和的

こうした傾向が、普及率の高さを支えています。逆に地方では、対面で相談したい・不安だから人に聞きたいというニーズが根強い。だからこそ、ネット手続きだけでは伸び悩んでしまう構図があります

住宅ローン借り換えにも同じ「デジタルvs対面」の構図がある

では、住宅ローンの借り換えはどうでしょうか?

これは金融商品の中でも、特に相談と人間関係が重視される分野です。
ネットでサクッと申込できる時代になってきたとはいえ、

  • 金額が大きい
  • 手続きや審査が複雑
  • 将来の返済計画が人生設計に直結する

こうした性質から、ネットだけでは不安だという人が一定数いるのは明らかです。

つまり、住宅ローン借り換えにも「都会と地方の意思決定スタイルの違い」が影響します。

なぜこの2つが似ているのか?

 ① デジタルリテラシーの差

都市部ほどスマホやネット手続きに慣れており、NISAも住宅ローンもオンライン中心で進めやすい。

地方ではじっくり相談したいというニーズが強く、単純なオンライン提供だけでは促進しにくい。


不安の性質が似ている

NISAでは「投資は怖い」「税制が分からない」、住宅ローンでは「借り換えって本当に得なの?」という不安が根深い。

こうした不安は、対面相談で一つずつ解消していく価値があります。


③ 経済的意思決定と生活基盤の違い

都市部は収入・資産形成に関する情報が集まりやすい一方、地方は地域コミュニティでの信頼関係が意思決定の柱になることが多い。

NISAでも住宅ローンでも、この「コミュニティ依存型の意思決定」が広がると、普及や利用が進む可能性があるでしょう。

デジタルだけでは「最後の一歩」は決められない

NISAの普及率が都市と地方で差があるのは、単純にネットで手続きしやすいかどうかというだけではありません。

行動様式・安心感の置きどころ・相談スタイルが違うからです。住宅ローン借り換えも同じです。

だから、私たちプロのファイナンシャルプランナーや銀行の相談窓口が果たす役割はまだまだ大きい。


ネットで完結できるサービスは便利ですが、最後の“踏み切る背中を押す力”は、人の声や顔が持っている

「いつでも相談できる安心感」が、地方のNISA普及や住宅ローン借り換えの鍵になる――そんなふうに考えています。

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