九州平均 約29.1%に対して、全国の銀行はおおむね 20%前後〜25%前後ゾーンに分布しています。
根拠として、住宅ローン関連の一般的な比率データでも20%台前半が中心帯であることが確認されています。

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住宅ローン比率が高い九州地区の金融機関 上位10行
2025年9月の貸出残高における住宅ローン比率は以下の通りです。
1位 長崎銀行 48.50%
2位 鹿児島銀行 36.07%
3位 沖縄銀行 35.64%
4位 大分銀行 32.24%
5位 西日本シティ銀行 31.55%
6位 琉球銀行 29.38%
7位 熊本銀行 25.64%
8位 肥後銀行 24.60%
9位 宮崎太陽銀行 22.90%
10位 佐賀銀行 22.46%
「十八親和銀行(19.37%)」や「北九州銀行(20.52%)」などもありますが、比率順では上位10には入りません。福岡フィナンシャルグループ
(FFG 福岡銀行陣営)よりも西日本フィナンシャルホールディングス(NBC 西日本シティ銀行陣営)の方が住宅ローンに注力しています。
また、九州フィナンシャルグループ(肥後銀行・鹿児島銀行陣営)は、トップ10に主要2行とも入っており、特に鹿児島銀行は地元の鹿児島県より金利が低い
優遇金利で福岡県や佐賀県などの北部九州地区に攻勢をかけているため、競争が激化しています。
29%前後というのは地銀としてはかなり「住宅ローン寄り体質」です。
全国平均はおおむね20%台前半ゾーンの銀行が多いので、九州は明確に住宅ローン依存度が高い地域と言えます。
なぜ九州は住宅ローン比率が高いのか
主な理由は4つです。
① 地元企業融資の需要が弱い
② 人口流出県が多い
③ 不動産価格が首都圏より低く貸しやすい
④ 個人金融で収益確保する戦略
特に②が大きいです。地方銀行は法人貸出が伸びないと個人ローンへシフトします。
福岡フィナンシャルグループ(FFG 福岡銀行陣営)が住宅ローン比率が低いのは、九州での地場大手企業融資が多く不動産価格が高い地区の銀行であることも
原因と思われます。
九州ならではの強み
九州地区は、首都圏と比較して
・住宅取得価格が相対的に抑えられている
・借入余力のある世帯も一定数存在
・医療従事者・中小企業経営者層が厚い
という特性があります。特に医師・歯科医師・法人経営者層においては、住宅ローンを起点に法人取引・保険設計・資産管理まで波及するケースが多く見られま
す。
今後の九州住宅ローン市場の見通し
金利は緩やかな上昇局面。顧客は「固定か変動か」で悩む時代。だからこそ、
・ 金利だけでなく総返済額
・ 団信の保障内容
・ ライフプランとの整合性
・ 将来の借換可能性
まで踏み込んだ設計が求められます。また、住宅取得は人生最大級のイベントであり、金融相談ニーズが一気に発生します。
住宅ローン比率が高い金融機関は特に、地方の人口減や融資先の倒産などの厳しいなる環境に備えるため他県に進出しています。
金利上昇の効果は5年ルールのおかげですぐには返済金額が増加しません。今から3年後からじわじわと返済金額が増加していく方が増える予想です。
今のうちに先手を打って、住宅ローンを見直すのが賢明と言えるでしょう。

