住宅価格への影響
円安は住宅価格に影響を与えています。
2020年末に103円程度だったドル円相場は、2024年4月26日にニューヨーク外国為替市場で一時約158円台まで上昇し、歴史的な円安となりました。
この円安が住宅価格や住宅ローン金利にどのような影響を与えているか、以下で詳しく見ていきましょう。
不動産価格の上昇と住宅ローン金利の上昇
近年、不動産価格が上昇を続けています。円安が挙げられる要因の一つです。
建築費の高騰、海外投資家からの人気拡大、住宅ローン金利の上昇なども影響しています。
建築費の高騰は、ロシアのウクライナ侵攻による建築資材の供給不足や中国など新興国の成長による需要拡大、円安による輸入価格の上昇が原因です。
住宅ローンには固定金利と変動金利があります。固定金利は2024年4月現在、上昇傾向です。
長期金利が上昇しているため、住宅ローンの固定金利も上昇する可能性が高いです。変動金利は一部の金融機関で短期プライムレートの引き上げの動きもあり、
金利上昇は住宅購入者にとって負担増加を意味します。
頭金における考え方
住宅を購入する際、頭金を何年かかけて貯めるか、現時点で購入するかの判断に迷うことがあります。
現在の経済状況では、早期購入がおすすめです。不動産価格や金利、建築費の先行きの不確実性があるためです。
金利上昇のリスクを回避するため、早期に住宅を購入することで、住宅購入までの家賃負担も削減できます。