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毎月の返済は軽くなる でも、総支払額は重くなりやすい

最近、「残クレ(残価設定)住宅ローン」という言葉を目にする機会が増えてきました。
車の購入ではおなじみの「残価設定ローン」の住宅版、といえばイメージしやすいかもしれません。
最近、新聞でも特集されていましたが、結論から言うと、
毎月の返済は軽くなる。でも、総支払額は重くなりやすい。
残クレ住宅ローンの仕組み
例えば、5,000万円の住宅を買う場合、
- 最初から全額を35年ローンで組むのではなく
- 将来の住宅価値(例:1,500万円)を「残価」として据え置き
- 残りの3,500万円だけを返済していく
という仕組みです。
つまり、
「最後に大きな残債を残したまま、毎月の返済を軽くする」
ローンです。
確かに毎月の返済額は下がる
記事のシミュレーションでは、
- 通常の住宅ローン:月約13.8万円
- 残クレ型住宅ローン:月約10.6万円
と、毎月約3万円も負担が軽くなります。
これは家計的にはかなり魅力的に見えますよね。
「最後の残債」はどうする?
このローンの最大の特徴(=リスク)はここです。
最終的に残る「残価部分」は、
- 一括で払う
- もう一度ローンを組む
- 家を売却して精算する
などの選択になります。
でも、
その時に「本当に想定通りの価格で売れるか」は誰にも分かりません。
不動産価格が下がっていたら、売っても借金が残る可能性すらあります。
向いている人・向いていない人
◎ 向いている可能性がある人
- 将来の住み替えがほぼ確定している
- キャッシュフロー重視で戦略的に使う人
- 投資や事業に資金を回したい経営者層
△ 注意が必要な人
- 「なんとなく月々が安いから」で選ぶ人
- 老後まで住む前提のマイホーム
- 将来の収入が不透明な方
FPとしての正直な所感
残クレ住宅ローンは、
「住宅ローン」ではなく「金融商品」寄りの発想
だと感じます。
きちんと仕組みを理解して使えば「武器」になりますが、
理解せずに使うと「静かに効いてくる毒」みたいなローンです。
やはり、すぐには飛びつかずに住宅ローン専門家やFPの相談するのが無難な感じがします。

