リバースモーゲージのメリット・デメリット
リバースモーゲージ(Reverse Mortgage) とは、自宅を担保にして資金を借り入れる仕組みのことです。一般的な住宅ローンとは異なり、毎月の返済は不要で、契約者が死亡した後に自宅を売却して一括返済するのが特徴です。
特に老後の生活資金やリフォーム費用の確保を目的として利用されることが多いです。
メリット
- 老後資金の確保:自宅を担保にすることで、老後の生活資金やリフォーム資金を調達できる。
- 返済は原則死亡後:毎月の返済負担がなく、存命中は金利のみ支払う仕組みが一般的。
- 住み続けられる:ローン契約中も自宅に住み続けられる。
- 資産を有効活用:不動産を現金化せずに、資金調達が可能。
- 一括または分割で資金受け取り:利用目的に応じて選択可能。
- インフレ対策:現金資産を増やすことで、物価上昇への対応が可能。
- 利用できる金融機関が限られる:取り扱い金融機関が少なく、選択肢が狭い。
デメリット
・対象物件に制約がある:戸建てのみ対象で、マンションが利用できない場合が多い。
・金利が変動する可能性:多くのリバースモーゲージは変動金利型で、金利上昇リスクがある。
・契約後に途中解約しづらい:ローン返済のためには一括返済が必要になることが多い。
・相続人への影響:死亡後に自宅が売却されるため、相続財産として残せない。
・資産価値の低下リスク:不動産価値が下がると、ローン残高が上回る「オーバーローン」のリスクがある。
住宅担保型ローン「リバースモーゲージ」を活用した新制度のポイント
・70歳以上の高齢者が対象。
・自宅を担保にして、耐震改修や新築資金を借り入れ可能。
・金利負担をゼロにする制度を新設。返済は原則として居住者の死亡後に行われる仕組み。
・2024年度中に開始予定。国が金利分を補助し、高齢者の住環境改善を促進。
・年間の補正予算で約21.6億円を確保。貸し出す金融機関は限定的で、特定の機関のみが対応。
・住宅の耐震改修を促進し、安全な住まいの確保を狙う。
この制度により、高齢者が安心して住まいの改修や建て替えを進められるようになりそうです。